胆石になりました
平成1２年1２月１８日
慣れない高級ホテルで食事をしたその晩に、急にみぞおちが痛み始めました。もらって帰ったケーキを家族に渡した時から激痛が走りました。イテテ、イテテと言いながらうずくまったのですが、家族愛の強い我が妻と子は、嬉しそうにケーキを食べるも、持ち帰った運搬人のことは気にならない様子。「腹が痛い！」と言っても「フランス料理にあたったのとちがう？」と言うだけ。吐き気がするから洗面器を、との私の強い要望に愛情深い妻は、バケツを持ってきて、「この方がいっぱい出ても安心やで。」と優しい言葉。でも、吐いても吐いても、イターーーイのです。どうも普通ではない痛み。1２年前の尿路結石とは痛む場所が違う。とうとう深夜に我慢が限界になりました。「救急車は近所に恥ずかしいから、救急病院へ連れてってくれ。」と妻に懇願。ようやく普通ではないことに気が付いた嫁さんは、近くの病院へ急いで出発。自動車の後部座席で脂汗を出しながら着くまで痛みを我慢、我慢。着くまでの５分間を５０時間ほどに感じていたので、着いた！病院だ！医者だ！薬だ！痛みが取れるぞ！と喜んだ。
　すぐに見てもらえると思っているのに、看護婦さんは、生年月日は？体重は？身長は？と聞く。早く診て！と思ったが病院のしきたりなら仕方がないと、いつもはごまかす年齢も正直に陳述。早く診て！と思いは募るが、医者は出てこず。次は、「血圧と体温を測りましょう。」俺は低血圧で、低温動物や、とは言えず腕を出す。もう痛みが限界や！と体は車えび状態。「次に採血です。」血を取る前に痛みをとってちょうだい！との願いもむなしく、血を取られる。ようやく「ちょっと待っててや、先生呼んでくるから。」先に呼んどいてーな。
　若い若いお医者さんがやって来て、腹を押さえて「ここ痛いですか？」最初から痛いって言ってますがな。先生、看護婦さんに｢レントゲンとＣＴスキャンを。｣　げんなりしつつ車椅子に乗せてもらってレントゲン室へ。レントゲン技師と医者は仲が悪いらしく、「ＣＴスキャンでは写りませんよ。」と技師が言う。医者は「石は、１０％の確率で写ることもある。」と。どちらでもエエから早くやって。普通のレントゲンのときは、痛みが相変わらず襲ってきたが、ＣＴスキャンとかいう機械に寝転ぶと今までの痛みが急になくなった。「先生、ＣＴスキャンが効いたみたいで痛みが消えました。」「あれは治療する機械ではありません。」と冷たく言い放つ。後で知ったが、石が落ち着くと痛みが急になくなるそうです。
　内科の部屋に戻って、先生が、「白血球がおかしいですね。」痛みがなくなって余裕がでてきた私は、「女優の夏目雅子と同じ病気ですかね？」お医者さんは即座に、「全く、違います。胆石だと思います。」と冷静な判断。
　1２年前に尿路結石にかかった。今度は胆石。よく体の中に石がたまる体質だ。深酒は止められないし、朝も早くに起きられない、と意志が弱いのに体には石ができる。お金は貯まらないのに石はたまる。利息はつかないのに。
ここで、税金のお知らせです。配偶者控除は１人３８万円ですが、妻が２人、つまり内縁の妻がいても１人分しか控除できません。ご存知でしたか。（１人でも手を焼いてるのに２人もいらん！と思われますか、同感であります。）
今回、私は日頃から嫁さんをとても大事にしていたので助かりましたが、皆さんの場合はどうでしょうか。